先週のマーケットデーターが出ました。
貧富の差がマーケットに現れています。
9月20−28日のデーターでは消費者、バイヤーの需要、金利、新築住宅販売などは、ポジティブな経済データが発表されました。経済、雇用市場ペースが大幅に減速し、さらに新規の失業保険申請者が増加し改善が見られません。
週毎のMLSデータを見ると、在庫の不足による契約中と契約完了が販売件数と価格に影響を与えています。先週のデーターだけ見ても新築物件の販売は2006年の水準に上昇。金利は先週だけで平均すると2.9%の契約率で歴史的な低水準にとどまっています。
またプライベートショーイングのリクエストは2019年のレベルを150%以上 上回っていたため、これは買い手の需要を示しています。さらに、消費者信頼感は17年以上で最大の1ヶ月間の上昇を記録しました。消費者支出が経済の約70%を占めるため、これが重要ポイントとなります。
住宅ローン申請件数が2019年より20%上回る
高い失業率とパンデミックによる逆風が続いているにもかかわらず、ホームバイヤーの数が増え続け、驚異的なペースで住宅ローンの申請が増加し続けています。
住宅ローン申請件数はその前の週からわずかに減少したしましたが、New Purchase Moneyと言われている新規購入金ローン申請は2019年に比べて21%以上上回りました。これは不動産の価値、金融の柔軟性、歴史的な低金利がマッチして、春の住宅購入シーズンが8月まで延長した形になっています。
全米不動産協会はマーケットは今週も好調であると報告
マクロ環境の改善に伴い、先週リスティングアポイントを取った協会員の回答者数が1.0%増加し、MLS上のリスティング数が9.7%増加、エスクローに入った割合が18.4%急増したことで、カリフォルニア州の不動産業者が事業の見通しが改善されました。先週取引を完了した不動産業者の割合も 18.9%増加しました。
将来について不安を感じている不動産業者が減少気味
カリフォルニアの不動産業者は、今週の営業活動が好調であったもかかわらず、その先の週についてはより悲観的に感じています。
- リスティング物件の増加を予想した回答者の割合は 18.4%減少
週末に話を聞いた不動産業者のうち、
- 今週の売上高が上昇すると予想した不動産業者は27.3%減、
- 価格が上昇すると予想した不動産業者は22.4%減
%の数字は2ヶ月前よりも高いものの、改善のペースは 一貫して鈍化し始めています。
売上高は前週の好調後、下降傾向を再開。
先週の1日平均の取引完了・売上高は875件にまで落ち込みました。これは
- 前週を8.4%下回り、
- 過去4週のうち3週目にして決済された取引件数が減少し
- 2M~3M万ドル、5M万ドル以上のセグメントが引き続き上昇伸
- 100万ドル以下の価格帯の住宅はすべてのサブカテゴリーで下落。
プロフェッショナル(専門分野)の仕事は低賃金職に比べるとはるかに、影響が少なく、トップエンドの在庫も多く、株式市場は労働市場よりもはるかに良いパフォーマンスを示しているため、高級品セクターは引き続き回復の原動力となっています。
リスティングは市場の最大の障害となる
住宅がほとんど、あるいは全く値引きをせずに非常に早く売れているという事実にもかかわらず、先週は毎日のようにMLSに掲載される新規物件の数が減少。
全体的に新しいリストの数は、前の週から7.6%ダウンしていました。販売件数の減少は市場のLow Endsで特に顕著にあらわれています。3Mドル以上の住宅価格を除いて、新規の販売価格は下降傾向になってきています。
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