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米国アパートの入居のプロセス

 駐在、留学などで米国各地に滞在される方が増えていますが、折角だからアメリカの家に住みたいという方もいらっしゃいますが、一年から2年未満の方はやはり庭の手入れなどしなくても良い集合住宅のアパートに住まれるのが一般的ですので弊社の方もアパートをお勧めしています。

 家の場合は契約書の中にテナントが庭のメンテナンスをすることが含まれていることもあり、週末は芝刈りまたはガーデナーを自費で雇うというケースもありガーデニングが好きでない限り頭痛の種になりかねないのと、地域によってはガラガラ蛇などが出ることもありますので要注意になってきます。

 アメリカのアパートの場合はメンテナンスが最小限の上、アパートに規模によっては様々なジム、プール、公園などの施設が完備されている所もあり何かと便利です。

 

 アパートに入居そ希望される場合の一般的なプロセスをご紹介します。アパートに限らず不動産は同じ物がありませんので、その時に出ているものからでしか選べません。

従っってあれこれ迷っていると、競争の激しい時期になるとすぐに満室になって他の人に取られてしまします。 基本アプリケーションを先に出した人順番で決まりますので、その人がアパートの審査基準を満たしていればすぐに決まってしまいます。

 

 内見後、気に入った部屋があればその場でアプリケーションを提出し審査費用の支払いと必要書類同時に提出すると、2,3日で部屋が確保できます。アパートによっては希望の部屋を確保するために$500ぐらいのHolding Fee(仮押え料)をチャージするところもあります。

 これはアプリケーションが提出されると一旦空き部屋のマーケット上申込審査中に変えますので、他の申込者を受け付けないためです。審査に通らなければこのデポジットは返金されますが、個人の都合でやめる場合はデポジットが返金されない可能性がありますので、要注意です。Holding Feeをチャージしない所でもアプリケーション提出後 一般に72時間部屋を仮押さえしてくれますので、その間に必要書類の全てを提出できなければ部屋はマーケットの戻され、次にアプリケーションを提出した人に回されてしまいます。

 審査が承認されますと即日イニシャルデポジットを支払って部屋を確保します。Holding Depositを払っている場合はこのデポジットがイニシャルデポジットに充てられますが、日本から来られる場合は、フィナンシャルクレジットヒストリーが無いので、だいたい家賃と同じ金額のデポジットを要求される事が多いので、追加のデポジットを入居までに家賃とともに支払う事になります。アパートによってデポジットの支払日は様々です。 入居月の家賃は日割り計算されて入居日またはそれ以前に支払うのが一般的ですが、アパートによっては入居月と翌月の家賃を請求する所もあります。

 一旦デポジットを払ってしまうと、途中で解約すればデポジットは違約金扱いになり返金されません。すぐに次の入居者が見つかれば返金の可能性もありますがアパート契約時に確認が必要です。

 家賃とデポジットを払ったので、入居日に入居できるとは限りません。入居するためにはテナント保険加入の申込と証明、電気ガスの本人名義変更証明を提出しないと、鍵が貰えません。 入居時に部屋の状態の点検シートが渡されますので、だいたい3日以内に点検して点検シートに記入し提出する義務があります。これを提出しないと、退去時に最初からついていた傷などもテナントが傷つけた事にされてデポジットから差し引かれる可能性があるので、ご注意ください。 

 

 点検の仕方は水回りなどは水道を5分ぐらい流しっぱなしにして水圧、シャワーの水圧、水漏れをチェック。洗濯機・乾燥機は一度使ってみて機能するかチェック。Dishwasherも中が空でも使ってみてチェック。

電気またはガスのレンジとオーブンもチェック。ヒーター、クーラーも10分以上つけてみて機能するかチェックが必要です。 入居時に機能しても途中で壊れるということもありますので、機能が低下したらすぐにアパートの管理人に連絡して点検し修理してもらってください。日本にはないDisposalというものがキッチンシンクに取り付けられていますが、これは野菜の屑などを細かく砕いて下水に流すためのものです。だいたいキッチンのシンクの横の方にスイッチがあるので、電気スイッチと間違えるとて非常にパワーがあって危険ですので、取り扱いには注意してください。ご飯、パスタ系のものは流さないでください。 

 

 入居時に弊社からアドバイスさせて頂くことは、Disposalの取り扱い洗濯の仕方などで、特に洗濯はまとめてするというのが一般的ですので、毎日すると水道代をアパートからかなりの額で請求されることもあります。 また洗濯物は外に干さないのが当たり前で、外に干すとクレームがきますので乾燥機を使ってください。 間違っても絶対ベランダには干さないでください。すぐにクレームになります。

室内で干すのもカビの原因になりますので、なるべく最小限にとどめてください。