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不動産とテクノロジー

 他の業界に比べてテクノロジーの進化が遅かった不動産業界も、今年ぐらいからスピードアップして毎月何か新しいツールが導入され改善されています。業界にいると内部で使っているテックツールを利用するので、消費者が何を使いどういう業界が不動産業界に忍び寄ってきているのか灯台下暗し状態で、あまり見えてない部分があります。

 不動産会社によっても使っているツールが違い、新しいツールについても使い方を知らない、使わないというエージェントも多々あり、自分でいじりながら習うという習慣になっています。 

 

 確かに最近は消費者不動産サイトが充実しているので、下手をすると消費さであるお客様の方が詳しい情報を持っていることもあります。検索の得意な世代は細かいところまで下調べができているバイヤーさんが多いです。テクノロジーが発達してもしかしたら、もうブローカー、エージェントがいらない時代が来るのではとささやかれている昨今、これから業務内容が大きくシフトするのは5年以内だと予想されています。

 

 何事においても情報方の昨今、不動産エージェントの役割は物件を見せるより、情報過多になって混乱している消費者を正しい方向に導くという精神的なケアと何が正しいのかという的確な判断力が求められます。 

 

 業界以外  IT企業による不動産サイトの立ち上げで業界は変わらざる得なくなり、ITを抱えた不動産会社による安売りサービス、直通販売など法律ギリギリの線での不動産活動が始まっています。

 

 旧来の不動産会社から見れば、不動産の取り扱いは非常にコンプライアンスが厳しく、何かあればライセンスの剥奪、アメリカの専売特許−訴訟問題になるので顧客を守るという点でも非常に神経を尖らせる仕事です。 

 

  アマゾンも不動産業務に参入するという話があり、業界はこぞって反対しています。 不動産は返品、返金ができない大きな買い物。他の商品と違います。 ただしIT企業は資金力があり、資金集めにも長けているため、単なる不動産屋とは比べ物にならない資金とスピードと対応力あります。お抱えのテクノロジーを構築し駆使することができるという驚異的な事が可能になります。 ここ3年から5年で大きく変わると言われていますが、どのように変化するのか、行方を見守り、それなりの対応策を考えておく必要はあります。